モンゴル訪問

2014年7月27日

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かれこれ10年近く前の夏、モンゴルの7人家族のお宅を訪問し、数日間お世話になったことがあります。

ウランバートルから飛行機で北に1時間、ムレンから車で2時間程の草原に居る一家です。「居る」というのは、遊牧を生業としている一家は数カ月毎に住居を移動するので、当時そこに居を構えていたという意味です。

飛行場まで出迎えてくれたお母さん、息子さん2人、1歳のお孫さんと共に車に乗り込みお宅に向かう道中の雄大な草原の夕焼けは、息を呑むほど素晴らしいものでした。始めての訪問で緊張していましたが、お宅に着く頃にはお互いにすっかり打ち解けていました。

いよいよ、お宅に到着です。私達客人を見ると一家の犬が吠え立てましたが、お父さんが制生業すると大人しくなり、以後、私たちを警戒することはありません。

日本人の訪問は始めてというその一家は、私たちの為に客人用「ゲル」を用意していました。「ゲル」は、モンゴル遊牧民の住居で、柱と梁、それにフェルトを巡らせて作られます。数時間で完成するそうです。中央には炉が切られています。夏の日中は30℃位ですが、夜は0度近くまで下がる程1日の寒暖差が大きい気候なので、炉は1年中欠かせません。リビング、キッチン等区分けがあり、中心には直径6~7mのほぼ円形の空間があります。間仕切り等はありません。入口には鍵もなく、いつでもだれでもノックなどなく自由に出入りします。

一人になりたければ、馬を走らせて草原に出ればよい。

嗅ぎタバコを嗅ぐという一風変わった歓迎の後羊料理のもてなしを受け、いよいよ客人用ゲルに案内されましたが、入口近くに動物(狼?)そのままの毛皮が貼ってあり、心臓が飛び出るほど吃驚したことを懐かしく思い出します。歓迎の印だったのでしょう。

午後8時過ぎ夕日が沈むと暑かった昼間が嘘のようにしんしんと冷え込んできます。中央の炉の温もりが有難く、眠りに就くことができました。

夜中、何度かお母さんがやってきて炉の火を継ぎ足し、そっと客人の毛布を掛け直してくれるのを感じながら。

ゲルの外は羊や馬達の眠る草原、そして、空一面の星・・・

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